コンサートや舞台などのイベントに出演する方へ、お祝いや成功の気持ちを込めて贈る楽屋花(読み方:がくやばな)。
歌い手、声優、芸能人、バンド、劇団など、応援している方へお花のプレゼントをして気持ちを伝えたいですよね。
そこで今回は、さまざまなイベントに適応する、基本的な楽屋花の送り方から回収までの手順を徹底解説いたします。
また、楽屋花と一緒に贈る名札やカードのメッセージの書き方例もご紹介しています。
この記事を読めば、初めて楽屋花を贈る方でもスムーズに段取りができますよ!
目次
楽屋花の送り方から回収まで徹底解説!
楽屋花を贈る際には、守らなければいけないルールや、大切なポイントがいくつかあります。
その段取りや手順がうまくいかないと、お花を贈れなかったり、間違えることがあったり、逆に迷惑をかけてしまうこともあるので、ひとつひとつしっかり確認していきましょう。
①会場や主催者に確認
楽屋花を贈るにあたって、送り先の会場やイベントの主催者に確認しておかなければならないことがあります。
楽屋花を贈りたいイベントの公演初日より2週間ほど前までに確認できていると、余裕をもってお花の注文ができます。
楽屋花を送っていいのか
まずは、その会場に楽屋花を送っていいのかを、会場や主催者のホームページなどで確認しておきましょう。
また、贈る相手ご本人が、花粉アレルギーなどの理由で受け取れないこともあるので、不安な場合は確認が必要です。
ホームページなどに記載がない場合は、公演日時や公演名を確認したうえで、電話で問い合わせましょう。
せっかくお花を贈るのに受け取ってもらえないと悲しいですし、何より送れない場所に送るというのはマナー違反となってしまうので、きちんと確認しておきましょう。
サイズの指定はあるか
楽屋花を送っても良い場合でも、お花のサイズによっては送れないものや、サイズの指定がある場合があります。
足の付いたスタンドに花が飾り付けられているスタンド花は、サイズが大きいのでそもそもNGだったり、何メートル以下などのサイズの指定がある場合があります。
また、楽屋花として贈られるアレンジメントもサイズの指定がある場合があります。
こちらも会場や主催者のホームページ、記載がない場合は電話で確認しておきましょう。
配送日時・回収日時の指定はあるか
楽屋花を贈る日にちはイベントの公演初日が一般的ですが、イベントによっては楽屋花の配送日時や回収日時が指定されていることがあります。
スタンド花は回収が必要な場合が多いので、回収日時も把握しておく必要があります。
楽屋花も大きすぎるものだと回収の指示が出されることもあるので、こちらも会場や主催者のホームページ、記載がない場合は電話で確認しておきましょう。
②贈る花を決める
楽屋花を送れるイベントか確認し、サイズ、配達日時などもチェックできたら、次はどんな花を贈るか決めましょう。
お花を決めるときのポイントを解説するので、注文する前に確認してみてくださいね。
楽屋花を贈りたいイベントの公演初日より1週間ほど前までに注文を済ませておけると良いので、それまでに決めておけると良いでしょう。
予算を決める
楽屋花とひと口に言っても、アレンジメントだと安くて3,000円代のものから、スタンド花になると何万円もするものまで、価格帯が幅広くあります。
名前の通り、楽屋(控室)に飾る楽屋花の相場は、アレンジメントで5,000円から20,000円ほど、代表的な胡蝶蘭は10,000円から30,000円ほど。
会場のロビーなどに飾るスタンド花は20,000円から50,000円ほどとなっています。
これは相場なので、お花屋さんによって価格もさまざまですが、この相場を参考に予算を決めて、どのタイプの花を贈るのか考えておきましょう。
胡蝶蘭はなぜ代表的?胡蝶蘭は楽屋花などお祝いの花として代表的となっていますが、それにはいくつかの理由があります。
胡蝶蘭は「幸福を運んでくる」という花言葉をもつので、縁起が良いとされています。
また、胡蝶蘭は鉢植えなので、「根が張る」ことから、開店したお店や会社、お芝居などが「根付く」という意味合いももち、こちらも縁起が良いとされています。
豪華な見た目ですが、花の香りや花粉が少ないので、どのような方にも、どのような場所でも飾れます。
高価で繊細に見えますが、日持ちがとてもよく1ヶ月ほど花を咲かせていられるので、どんなお祝いの場面にもぴったりのお花なのです。
花の種類や色を決める
楽屋花は、この花やこの色でなければならないなどの決まりはありません。
どんな花を贈ったらいいか決めるときのポイントは、
- 贈る相手の好きな花
- 贈る相手のイメージカラーや好きな色
- そのときの季節の花
- 代表的な胡蝶蘭
- 予算とイメージなどを伝えて、おまかせでアレンジメントしてもらう
などがあります。
花屋さんのサイトにもさまざまなアレンジメントが載っているので、参考にしてみてくださいね。
名札、メッセージカードに何を書くか決める
楽屋花を贈る際には、名札やメッセージカードを添えることができます。
誤字脱字を防ぐために、内容を考えておいたり、贈るお相手の名前やイベント名の、正確な漢字や表記の仕方を確認しておきましょう。
基本的には、名札を添えるのは大きいサイズの楽屋花、胡蝶蘭、スタンド花。
メッセージカードを添えるのは普通サイズの楽屋花となっています。
名札に入らないような長いメッセージを書きたい、名札で目立ちたくないという方は、名札ではなくメッセージカードでも良いでしょう。
名札やメッセージカードの書き方例は、後ほど詳しくご紹介いたします。
③お花屋さんに注文する
どんな花を贈るか決まったらさっそくお花屋さんに注文しましょう。
注文する際に忘れてはいけない大事なポイントがあるので確認しておいてくださいね。
楽屋花を贈りたいイベントの公演初日より1週間ほど前までに注文を済ませておけると良いでしょう。
希望の会場に届けられるか、回収できるか確認
まず、どのお花屋さんを選ぶかの基準として、お花を送りたい会場に配達をしてもらえるお花屋さんか確認をしましょう。
希望の会場近くのお花屋さんであれば、届けられる可能性が高いです。
また、楽屋花の回収が必要な会場の場合は、回収もしてくれるお花屋さんか確認しましょう。
確認のしかたは、直接聞きに行く、電話で聞く、またはインターネットで検索してみてください。
インターネットで注文する場合も、配達の範囲と、回収できるかを確認してお店を決めてくださいね。
届け先、配達日時、回収日時を伝える
会場へ届けられる花屋さんを選び、どんな花を贈るか決まったら、注文の際には、正確な届け先の住所と、正確な配達日時を伝えましょう。
届け先には住所のほかにも、楽屋(控室)に届けるのか、ロビーに届けるのか指定する場合もあります。
基本的にスタンド花はロビー、楽屋に入るサイズの花はロビーか楽屋(控室)になります。
配達日時に関しては先に述べた通り、公演初日か、指定がある場合はそれに従って送らなければならないので、間違うことのないように注意してください。
また、回収が必要な会場の場合は、回収日時も伝えましょう。
回収日時は一般的に公演終了後、指定がある場合はそれに従いましょう。
名札、メッセージカードの書き方例
では、楽屋花に添える名札やメッセージカードの書き方例をご紹介します。
先ほど解説した通り、大きいサイズの楽屋花には名札、普通サイズの楽屋花にはメッセージカードが基本となります。
名札の書き方
大きいサイズの楽屋花に添える名札には、「お祝いの文言」「イベント名」「相手の名前」「自分の名前」を記載します。
祝 〇〇〇(イベント名) ご出演
〇〇〇様(相手の名前)
〇〇〇(自分の名前)
贈る側の人(自分の名前の部分)が複数人いる場合は連名で、人数が多いときはひとくくりにし、最後に「一同」をつけましょう。(ファン一同 など)
会社や企業として送る場合は、「会社名」、「会社名と名前」、「会社名と役職と名前」、などの書き方になります。
こちらも人数が多い場合は連名で、肩書がある場合は上から、または右から順に書きましょう。
メッセージカードの書き方
普通サイズの楽屋花、または、大きいサイズの楽屋花でも、名札ではなくメッセージカードを添える場合は、「相手の名前」と「自分の名前」を記載します。
贈る相手との関係性から、〇〇〇様、〇〇〇ちゃんなど使い分けてOKです。
名札と違い、お祝いの文言やイベント名などを書く決まりはありませんが、メッセージ内容のの最初は「〇〇〇(イベント名) ご出演おめでとうございます。」などの一言から始めると良いでしょう。
伝えたいことを自由に書けるのがメッセージカードなので、内容にも決まりはありません。
名前の敬称のように、贈る相手との関係性から、フランクに書くのか、丁寧に書くのか決めましょう。
公演や舞台などのイベントで贈る楽屋花のメッセージの例文としては、
「心待ちにしていました。」
「頑張ってください。」
「応援しています。」
目上の方など、もっと丁寧に表現する場合は
「ご健闘をお祈り申し上げます。」
「成功をお祈りいたしております。」
「ご活躍をお祈りいたします。」
などを使うと良いでしょう。
〇〇〇様(相手の名前)
〇〇〇(イベント名) ご出演おめでとうございます。
この日を心待ちにしておりました。
ご健闘と舞台の成功をお祈り申し上げます。
〇〇〇(自分の名前)
楽屋花の送り方は、これでバッチリ!
以上が、さまざまなイベントに適応する、基本的な楽屋花の送り方から回収までの手順でした。
楽屋花に添える名札やメッセージカードの書き方例もご紹介しているので、これでバッチリですね!
素敵な楽屋花と伝えたい気持ちを、きちんと贈れますようお祈り申し上げます。